Buffalo社の10GbEを搭載した法人向けNAS、「Terastation TS5410RN」を入手したのでこの紹介と分解レポです。

この記事では10GbEを搭載したTS5010シリーズの一製品であるTS5410RNを簡単に分解し、前回紹介したTS5000シリーズと比べどのように進化が行われたのをじっくりと探っていきます。本記事ではラックマウント型NAS、前回の記事ではミニサーバー型となっており、形こそ異なるものの内部で使用されている基板は外形によらないものと考えております。

Terastation TS5410RNの分解

さっそく10GbEを搭載したNASを分解してみましょう!

その前にフロントとリアを一通り見てみます。

前面LCD

このLCDには機種名の他、LANポートに割り当てられているIPアドレスやファームウェアの更新情報等が表示されます。IPアドレスがディスプレイ等なしにみられるのは便利です。

背面端子群

背面の端子は1GbE*2, 10GbE*1, USB3.0*2となっております。また、前面にも別途USB3.0端子が1つついています。USB端子はバックアップ用に別途HDDを接続するときに用いられ、パソコン同士を直結することはできません。サーバー機のためUIDボタンも付属しております。

内部

幾つかネジを外すことで簡単に天板を取り外すことができます。

全体像

内部にはかなり余裕のある印象をうけます。

基板は左からマザーボード、DC-DCコンバータ、電源となっているようです。

DC-DCコンバータがなければ奥行きをあと5cmは短くできるような気もするのですがどうなのでしょう。。。

基板(マザーボード)

特に目新しい点はありませんが、ファンが4ピンになっていたりと細かな改良点はいくつか見受けられます。

10GbE NIC

この銀色のヒートシンクで覆われたチップが10GbEコントローラー「AQRATE AQR105」となっております。

このAQR105は「玄人志向 | GbEX-PCIE」でも搭載されており、廉価・低消費電力が売りの製品です。

TS5410RNはSSDキャッシュを想定していないため、このような製品でもよいのではないでしょうか。この10GbEチップの成果もあり、RAID5時にR/Wともに300MB/sを超える速度を出すことが可能になっております。

IC群

前面LCD制御やRAIDのパリティ計算などに用いるために、いくつかICが搭載されています。中央上部の銀色のものはバックアップ用の電池と推測されます。また、中央下部の端子接続用ランドはデバッグ用のもののようです。

メモリ

メモリはSK Hynixの4Gb SDRAMを9枚搭載。ECC付きなので実質4GBとなります。

規格についてはDDR3L-1600の模様。NAS用メモリの大容量化の流れが来ています。

PCI Express(PCIe)

MiniSAS端子とマザーボードの接続にはPCIe x4が利用されている様子。左側の空きランドのパターンもPCIe x4のようなので、NICも増設できそうです。もっとも、OSがNAS専用のものとなっているので、ドライバのインストールから行う必要がありますが。

USB3.0は汎用の端子です。左側のヒートシンクはCPUの上に覆いかぶさっているものです。詳細な中身はBuffalo社の公式ページに掲載されています。

電源

電源はDELTA社のものを利用。出力は200W級

DC-DCコンバータは12Vから5Vを作っているようです。

電源の出力が12Vと5V系統2つあれば良さそうなのですが、2つの基板に分割した理由が気になります。

HDD接続

HDD接続端子はSATAでした。

マザーボードとの接続にはMiniSASを利用しているのですが、SAS HDDは挿入できません

全面から吸気を行うために基板に穴を開けていることが印象的です。

まとめ

ラックマウントサーバーのような見た目にも関わらず、中身はまるでSFFのデスクトップのようで、分解初めての感想が外装と中身のギャップでした。

今回分解したNASはデスクトップ版であるTS5410RNをラックマウントのケースにそっくりそのまま移植したものでしたが、12ベイを有する2Uラックマウント式の中身も気になります。果たして、DL20 Gen10のようにデスクトップ並のマザーボードが取り付けられているのか、Microserver Gen8のようにMiniITX級のボードが取り付けられているのかどうなんでしょう。

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