はじめに
どこかで一度は見たり聞いたりしたかもしれません、”IoT”
様々な場所で叫ばれていますが、いまいち何かぱっとしない方も多いかと思います。
クラウドやビッグデータといったキーワードが昨今話題になっていますが、それに引き続き2015年に最も話題になるのではないか? と言われています。
クラウドは様々なデータやサービスをネットワークを経由してアクセスするもの、ビッグデータは膨大な量のデータを収集管理、解析などをすることです。
これらを組み合わせて特に膨大な量の検索データ、販売店の売上などから利用者のニーズに即したサービスの提供などを行うことが目的となっています。
それではまず、IoTとはなにか、から確認していきます。
IoTとはなにか
<Iot : Internet of Things>を日本語に訳すとモノのインターネットと呼ばれ”モノ”同士をインターネットで接続する考え方です。
ちなみに読み方は<アイ・オー・ティー>です。
頭の文字は小文字のLでは無く大文字のiです。
今だとスマートフォンやパソコンがインターネットに繋がれています。
他にもテレビやオーディオプレーヤーなどがインターネットに繋がれることが多くなり、これらをIoTと呼んでいます。
これからは車や鍵、冷蔵庫など普通に家にあったモノがインターネットに繋がれ相互に情報を共有する時代が来るのではないでしょうか。
実際に登場しそうな例
上にも挙げたとおり車や鍵、冷蔵庫などがインターネットに接続される時代が来るでしょう。
車でしたら位置情報を取得して渋滞の予測、またそれらの結果を利用した渋滞のないスムーズな経路の案内が考えられます。
鍵は簡単な例で言えば、「しっかり家の鍵を閉めたか?」なんて情報をスマートフォンから確認するようになるでしょう。
また、スマートフォンで鍵を開け閉めすることもできるでしょう。
Appleが開発している”Touch ID”を使用し、「指紋で家の鍵もスマートフォンのロックも解除できる」なんて日もやってくるかもしれません。
冷蔵庫も今は食品の冷蔵を行っているだけですが、これからは冷蔵庫内の食品を記録して今日のレシピを提案するかもしれません。
またApple Watchと連携して体調管理して「筋肉を付けたいならこのレシピがいい」、「体調が優れなさそうなのでこのレシピがおすすめ」なんて利用法も考えられます。
これら全てをつなぎ合わせれば、家のモノ全てがスマートフォン一つで管理できるようになるかもしれません。
買い物一つでもスマートフォンで家の鍵をロックして、電気の切り忘れを消してスーパーで食材を確認 帰りは車のラッシュに巻き込まれそうなので別の道を通り返ってくることも十分に考えられます。
IoTが抱える問題点
IoTでモノをインターネットにつなぐということは同時にそれらを識別するためにモノだけのIPアドレスが必要になります。
今あるIPv4は枯渇寸前で、代わりにIPv6が推進されていますがなかなか大規模な普及には至っていません。
また、IPアドレスを付与するということでモノ自身がスパムメールを送ることも十分に考えられます。
またセキュリティ面も不安が残り、70%もの製品がセキュリティに問題が有るとも言われています。
(出典 : http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1407/31/news038.html)
通信の暗号化が行われていないだけでは無く、インターフェースその物に不備が存在するものも相当数あると言われています。
今後どのように発展していくか
まだ誰にもわからないと思います。
これを「破壊的インパクト」と称する方もいます。
僕は当面の課題の一つは”セキュリティ”ではないかと考えます。
「実際に登場しそうな例」に上げたとおり、パーソナルな情報を多く扱うことになるので、その分セキュリティの重要性が増していくと考えます。
もし、セキュリティが突破されてしまったら元も子もありません。
冷蔵庫内の情報でしたらまだ諦めが付きますが、家の鍵の情報が盗まれたら小言では済みませんもんね。
他は「実際にどのくらい普及するか」と考えます。
IoTはその名の通り、モノのインターネットです。
一つだけインターネットに接続されていてもそこまで利便性が向上するとは考えにくいです。
様々なモノがインターネットに同時に接続されて初めて意味ができてくると思うのです。
それだけ普及させるには、発売するもの全てにインターネット接続機能を付ける必要が出てくるでしょう。
しかし、コストを考えてみるとこんな機能いらない、と言う方も多いかもしれないです。
このあたりは企業さんの努力に掛かっていると考えます。
僕自身としてはIoTの考え方は素晴らしいと思います。
全ての情報がインターネットで共有できるようになればあらゆることをあらゆる所から手に入れられるようになり素晴らしいです。
しかし、全ての情報をインターネットに上げる点はやはり不安が残ります。
いくらセキュリティを頑丈にして、暗号化されていてもそれを突破される危険性は消えないので怖いですね。
それが払拭されるような新たな仕組みができるようになれば利用者の不安もずいぶん減ると思います。
今後のITの方向性に期待しています!